
皮脂不足によるカサカサ肌に悩んでいるERIKOです。
10代のころはニキビとは無縁でしたが、20代後半から乾燥肌が加速。
そして、皮脂が溜まったような小さな吹き出物ができるようになりました。
いわゆる、白ニキビです。ニキビができないことが自慢だっただけに、大ショック!
わたしのように、大人になってからニキビに悩まされる人も多いのではないでしょうか。
でも、白ニキビは炎症を起こす前の初期段階。
セルフケアでリカバリできる状態なので、そう焦る必要はありません。
但し、ここでケア方法を間違えると一気に悪化してしまうので油断は禁物です。
というわけで今回は、白ニキビ撲滅のためのケア方法を徹底ツイキュウ!
薬が効くのか、潰してもいいのか、通院が必要か、といった基本的な疑問にも答えていきますので、「ニキビケア=プロアクティブ」という知識レベルの人もご安心ください。
スキンケアの基礎をしっかりおさらいして、すべすべ素肌を取り戻しましょう。
白ニキビとは?
白ニキビは、余分な皮脂が毛穴に詰まり、その表面が角質で塞がれている状態。
閉鎖面皰やコメドとも呼ばれ、まだ炎症は起こしていないので名前はニキビですが、ニキビの前段階とも言えます。
白ニキビしかできない体質の人もいますが、放置すると悪化してしまうこともあるのでこの段階で確実に治すことが肝心です。
なお、中心が白っぽいのは黄ニキビも同じですが、黄ニキビは炎症を起こして化膿しています。間違えないようにしてください。
白ニキビの治し方
まだ炎症を起こしていない白ニキビは、ターンオーバーにより健康な肌が再生されると自然に剥がれていきます。
つまり、皮膚科や薬に頼らなくても、正常なターンオーバーが促進される生活をすれば完治が見込めるということですね。
肌のターンオーバーの周期には個人差はあるものの、20代で28日、30代では40日程度。
1回で完治を望むのは期待過剰ですが、正常なターンオーバーを繰り越すごとにキレイな状態になっていきます。
早く治したい場合や繰り返しできていっこうに改善しない場合は、皮膚科を受診してみるのもよいでしょう。
生活習慣の見直し
白ニキビは炎症の起きていない初期の段階なので、まずはスキンケアを含む毎日の習慣を見直してみましょう。
正しい習慣を身につけることは、白ニキビの改善だけでなく予防のためにも非常に重要です。
なお、自分の手で潰すと跡になりやすく、雑菌が入って炎症を起こすこともあるので絶対にNGです!
洗顔
白ニキビを治すために、思春期ニキビや赤ニキビ用の洗顔料を使ってしまっていませんか?
ニキビという名前が同じだけで原因や構造が違うので、必要な成分まで洗い流してしまって逆効果になることがあります。
また、1日に何回も洗顔する必要はなく、朝晩の1日2回、刺激の少ない洗顔料や石鹸で丁寧に洗えば充分です。
<洗顔のステップ>
- 顔をぬるま湯で少し濡らしておきます。(適温は32℃)
- 洗顔料をよく泡立てます。
- あごからほほにかけてのUゾーンに泡をのせ、汚れと軽くなじませます。(肌に触れないように)
- 額、鼻にかけてのTゾーン、次に目元や唇に泡をのせて、軽く汚れとなじませます。
- ぬるま湯を使って、手早く洗い流します。(あご下、はえぎわに洗い残りがないように)
- タオルで肌を軽く押さえるようにして、水を吸いとらせます。
メイクをしている人は夜はW洗顔をしてください。クレンジングは、肌への刺激の少ないクレンジングミルクがオススメです。
肌に優しい成分の製品を選び、上記の方法で優しく洗ってください。ゴシゴシこするのは厳禁です。
泡立てるのを手抜きしてしまう人には、市販の泡立てネットが便利です。
但し、泡立てネットを常に清潔に保つよう気を付けてくださいね。
スキンケア
洗顔料の場合と同じく、思春期ニキビや赤ニキビ向けのケア製品は白ニキビを悪化させることがあります。
また、ニキビ=皮脂の分泌が過剰なのだと判断して、保湿などのスキンケアをおそろかにするのもNG。
というのも、大人ニキビができる肌は「インナードライ肌(乾燥性脂性肌)」であることが多いのです。
インナードライ肌とは、実際は乾燥肌なのに、乾燥を防ぐために肌の表面に皮脂が過剰分泌されている状態のこと。
洗顔後はしっかりと保湿し、場合によってはオイルも使用して肌のバリア機能を高めていきましょう。
- 低刺激の化粧水で保湿する。
- 美容液やワセリンで肌を保護する。
ニキビ用のノンコメドジェニックの基礎化粧品は化粧水と美容液(ジェル)のセットが主流なので、これが基本のケア。
ですが、化粧水のあとワセリンで保護することを推奨している皮膚科もあります。
ワセリンは油ですが、安価で低刺激なので副作用の心配もなく、肌に合えばラッキー!
全身の保湿にも使えるので、もし顔に合わなくても使い道はいくらでもあるので無駄にはなりません。
食生活
繰り返しになりますが、ターンオーバーにより健康な皮膚が再生されれば白ニキビは自然治癒していきます。
肌のターンオーバーを促進するために、毎日の食生活がいかに重要かは言うまでもありませんね。
新陳代謝を高めてくれるビタミンBやビタミンCが豊富な野菜、新しい皮膚のもととなるタンパク質をきちんと摂りましょう。
お酒の飲みすぎは肝臓に負担をかけるだけでなく、睡眠の質を低下させてしまうので要注意です。
また、喫煙はビタミンCを破壊してしまうので控えるようにしてください。
睡眠、ストレス解消、適度な運動
睡眠不足やストレス、運動不足がホルモンバランスを崩してニキビの原因になってしまうことは、以前の記事でもご紹介しました。
仕事をしていると睡眠不足やストレス解消は不可能だと諦めてしまいがちですが、適度な運動や早寝を心がけましょう。
スマホに向かう時間を30分減らすだけで、1ヶ月で15時間の睡眠や運動の時間が確保できますよ。
市販のニキビケア製品
ニキビを治すことを目的とした製品もたくさんあり、ドラッグストアなどで手軽に買うことができます。
ここでは、白ニキビへの効果が期待されている製品について紹介していきますね。
ノンコメドジェニックの基礎化粧品
ビタミンC誘導体やセラミドを配合している大人ニキビ向けのノンコメドジェニック製品も多数流通しています。
とはいえ、ノンコメドジェニックだからOK、ノンコメドジェニックでないからNGというわけではありません。
自分の肌に合う基礎化粧品を使うのがいちばんなので、新しい基礎化粧品を探す際の参考程度にしてください。
オロナイン
しかし、オロナインはニキビのほか、しもやけ、あかぎれ、軽いやけどなどに効果があるとされている薬。
皮脂や角栓が詰まっているだけで炎症が起きていない白ニキビにどれほどの効果があるかは定かではありません。
また、メーカーとしてはオロナインを使ったパックは推奨していないとのこと。あくまで民間療法として認識しましょう。
コメドプッシャー
100円ショップで買えるものから数千円する外国製まであり、角栓プッシャー、アクネプッシャーとも呼ばれています。
面皰圧出(角栓を器具で押し出す治療)は皮膚科でも行われているので、この器具自体が悪いわけではありません。
しかし、素人が行うと逆に悪化させてしまったり、毛穴が開いてニキビ跡が残ってしまったりすることがあります。
また、処置自体は上手にできたとしてもついやりすぎてしまう可能性もあり、あまりオススメはできません。
コメドプッシャーを使うなら、皮膚科で面皰圧出をしてもらうほうがよいでしょう。
毛穴パック
ですが、毛穴パックは白ニキビを治すためのものではありません。
大きな白ニキビをまとめてパックで取り除くと開いた毛穴が目立ちやすいですし、一時的に取り除くだけでは必ず再発します。
チュルン
角栓を強引に取り除くタイプではないので即効性は薄いですが、保湿効果は高いようです。
モニター募集などもあるようのですので、興味があれば試してみるのもいいかもしれません。
病院での治療
セルフケアでは繰り返しできる、つい器具や薬に頼りたくなるという人は、皮膚科を受診してみるのもいいでしょう。
白ニキビでは、主に以下のような治療が行われます。
面皰圧出
セルフケア用のコメドプッシャーと原理は同じですが、皮膚をきれいに消毒し、針で穴を開けてから圧出します。
専門医による治療なので雑菌が入ったり大きなニキビ跡が残ったりする心配がなく、安全です。
ケミカルピーリング
効果のある治療ですが皮膚への刺激も強いので、敏感肌の人や炎症を起こしているニキビ肌には不向き。
まずは皮膚科を受診し、ニキビの状態や肌質を診てもらって施術可否を判断することになります。
保険適用外の治療になるので、興味があるなら実施している皮膚科を探して相談に行きましょう。
エステサロンでのケミカルピーリングは美容目的なので、白ニキビの治療なら必ず皮膚科を受診してください。
外用薬
白ニキビに処方される薬で最もメジャーなのは、ディフィリンゲル(外用レチノイド)です。
毛穴を柔らかくする作用があるので、毛穴が詰まってしまう白ニキビの発生を抑える効果があります。
ですが、発赤やかゆみといった副作用や妊婦への影響が懸念される薬なので、必ず医師の指示に従ってください。
さらに効果の強いトレチノインを個人輸入で処方してくれる病院もありますが、副作用もありますし、保険適用外なので高価。
白ニキビ治療なら、保険適用のディフィリンゲルで充分だと言えるでしょう。
まとめ
白ニキビの治し方、しっかり理解していただけましたでしょうか。
今回はできてしまった白ニキビの治し方を解説しましたが、ニキビ肌の根本原因は男性ホルモン優位のホルモンバランス。
ニキビができない肌をつくるには、規則正しい食生活や睡眠で内側からホルモンバランスを整えていく必要があります。
もちろん、正しいスキンケアで外側から肌の状態を整えていくことも大事ですよ。
病院でのホルモン治療もできますが、長期間に渡る治療は身体にもお財布にも負担になりますので、できれば自力で!
1ヶ月後には目に見える改善、そして半年以内に白ニキビができない美肌になることを目指して、今日からスタートしましょう。
【参考URL】
公益社団法人 日本皮膚科医学会: https://www.dermatol.or.jp/
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