
こんにちは。小学生のころは赤毛のアンが大好きだったERIKOです。
アニメや音楽の世界では、かわいく元気な女の子という印象が強いそばかす。
でも、実際にそばかすがたくさんあることを歓迎する女性はいないでしょう。
「チャームポイントはそばかすだね」という悪意のない言葉に傷ついた経験のある人も多いのでは?
そこで今回は、そばかすを消す方法について徹底ツイキュウ。
病院では高額な治療費がかかるんじゃないの?
体質だからいずれ再発しちゃうんじゃないの?
そんな疑問にもひとつひとつ答えていきます。
誰が何と言おうとなくしたいそばかす、思い切って消してしまいましょう!
そばかすとは?
そばかすは、医学用語では雀卵斑(じゃくらんはん)と呼ばれる、小さな色素斑のことです。
そばかすの作り方を提案するメイクが流行するなど「そばかす女子」を歓迎する空気がある一方、顔中に広がる斑点は本人にとっては大きなコンプレックスになることも少なくなりません。
女性でだけでなく男性でも、「汚い、気持ち悪いと思われるのではないか」「ブスに見えるのではないか」と深刻に悩み、そばかすの除去を考えている人は多いことでしょう。
形状 | 3~5ミリほどの茶色の斑点 |
---|---|
発症しやすい場所 | 鼻や頬を中心に外側に広がる。手の甲や背中、腕など身体にできることもある。 |
発症しやすい年齢 | 発症は幼児期から思春期で、加齢とともに薄くなる場合もある。 |
発症しやすい肌質 | 色白の人。外国人(白人)に多いが、日本人でも発症する人がいる。 |
そばかすの原因は主に遺伝、紫外線で悪化する
そばかすの原因は、主に遺伝だと言われています。
常染色体優性遺伝、要するに両親のどちらかがそばかす体質であれば遺伝する可能性があるということです。
また、色白の人は色素沈着しやすいため、紫外線はそばかすの悪化要因になります。
そばかすは病気ではないの?
遺伝性で発症する、と言われるとなんだか怖い病気のようにも聞こえますね。
しかし、そばかすは病気ではないので治療しなくても健康上の問題はありません。
シミとそばかすは違うの?
紫外線ダメージの蓄積によってできるシミ(老人性色素斑)とそばかすは違います。
しかし、そばかすのできやすい色白の人は老人性色素斑ができやすい体質でもあるので、老人性色素斑とそばかすが混在していることも多いのが現実。
また、原因に関係なく顔に薄茶色のシミがたくさんできた状態をそばかすと呼ぶこともあり、20代半ばから発生するこのようなシミを「後天性のそばかす」として老人性色素斑の治療に準じた対策を行うこともあります。
本来は別物である老人性色素斑とそばかすが、「シミやそばかす」とまとめて扱われることが多いのはこのような理由からなのです。
次章では、具体的なそばかす治療について解説していきます。
そばかすの治療方法
思春期までに発生するそばかす(いわゆる先天性のそばかす)の場合、セルフケアだけでは消せません。
ほくろ同様、皮膚にメラニン色素が沈着した部分なので、毛穴パックやイボコロリなどの市販品ではがすこともできません。
しかし、病院での治療は確立されており、シミ治療としては難易度の高いものではないのでご安心を!
受診する病院は、レーザー治療を行っている美容クリニック(美容外科・美容整形外科・美容皮膚科・形成外科など)になります。
確実に消すなら、Qスイッチレーザー
そばかすの消し方として、効果が最も高いのはQスイッチレーザーによる治療。
ひどいそばかすにも有効な方法で、後述するレーザーフェイシャル・光治療・外用薬による治療と併用することもあります。
広範囲のそばかすにはレーザーフェイシャルや光治療を優先して行う方針の病院も多いので、事前に納得できるまで説明を聞きましょう。
そばかすを消す仕組み
治療期間とダウンタイムについて
そのため治療期間は、一気に顔中のそばかすを照射するのか、少しずつ分割して照射するのかによって大きく違います。
前者の場合は、最初の照射で大半のそばかすを消し、肌の状態が落ち着いてから残ったそばかすをピンポイントで消します。
治療期間が短く済むかわりに、仕事を休まなければならないなど日常生活への影響が大きいのがデメリットです。
後者の場合は、 顔全体への影響は少ないかわりに、テープなどで一部を保護した状態が長く続き、治療期間が長くなります。
炎症後色素沈着について
一時的にシミやそばかすが増えたように見えますが、ほとんどの場合は半年以内に消失します。
この期間は紫外線対策が特に重要で、予防と改善のためにハイドロキノン(漂白作用のある外用薬)が処方されることもあります。
治療費の目安
病院によっても照射範囲にもよっても異なりますが、5万円~20万円程度が相場です。
一定期間内ならそばかす取り放題、といったプランを用意している病院もあります。
但し、必ずしも納得いく結果になるとは限らないので、返金制度や追加料金については最初にきちんと確認しましょう。
また、再診料金や外用薬の処方で想定外の出費がかさむこともあるので、狭い範囲を繰り返し照射する場合は特に総額でいくらになるのかを細かく聞いておくことが大切です。
言い方を変えると、ここで納得のいく説明をしてくれない病院は信用できないという判断材料にもなります。
ダウンタイムを避けるなら、レーザフェイシャルか光治療
ダウンタイムを避けたい事情がある人は、ダウンタイムの少ないレーザーフェイシャルか光治療を受けることになります。
メラニン色素の破壊力はQスイッチレーザーより弱いですが、顔全体に広がるそばかすの治療にも活用されています。
レーザーフェイシャル | 主にロングパルスアレキサンドライトレーザーを用いる、低出力のレーザー治療。 |
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光治療 | 光治療は幅広い波長の光を照射する方法。IPLやフォトフェイシャルなど。 |
両者を比べると医療期間でしか受けられないレーザーフェイシャル、幅広い波長で総合的な美肌効果がある光治療、といった差がありますが、そばかす治療という観点では特徴は似通っています。
そばかすを消す仕組み
但し、Qスイッチレーザーほどの破壊力はないため、熱変性により肌のターンオーバーを促進する美肌効果が主です。
治療期間とダウンタイムについて
少しかさぶたができたり、数時間ほど赤みや腫れが生じたりすることもありますが、ダウンタイムはほとんどありません。
炎症後色素沈着について
治療費の目安
5回セットや10回セットで割引のある場合が多いですが、顔全体への照射で1回1万円~3万円が相場です。
「ダウンタイムがないのに効果が高い」と紹介されることが多い治療ですが、本来は総合的な美肌効果を目指す治療なので、自分の症状ではどのくらいの効果が期待できるのかをきちんと確認するようにしましょう。
また、光治療はエステサロンでも受けられますが、そばかすを取るという目的なら病院がオススメです。
レーザーフェイシャルと光治療は、低出力の照射で肌の表皮に働きかける治療です。
そばかすだと思っていた症状が実は表皮にとどまっている薄いシミ(後天性のそばかす)であった場合、高い効果を発揮します。
生まれつきのそばかすに違いないと自己判断せず、発症時期などをきちんと医師に説明して判断を仰ぎましょう。
外用薬で治すなら、ハイドロキノンやトレチノイン
ダウンタイムも困るし、家を何度も空けることもできない、といった事情がある場合は、ハイドロキノンやトレチノインでの治療も可能です。
ハイドロキノンはメラニン色素の生成を抑えたり薄くしたりする効果のある薬、トレチノインはピーリング効果のある薬です。
そばかすを完全に消すことはできなくても、ある程度薄くする効果は期待できます。
いずれも市販薬ではなく副作用や禁止事項がある塗り薬なので、ニキビなどで炎症を起こしている部分があると使えないこともあります。
きちんと病院で処方してもらい、医師の指導のもとで正しい塗り方をしてください。
【参考】どんなシミでも確実に薄くすることは出来る!タイプ別の消し方・改善方法を徹底解説-ハイドロキノン
セルフケアだけ治すなら、市販の美白基礎化粧品
先述したように、加齢にともなってそばかすとシミが混在することもあれば、大量のシミをそばかすだと勘違いすることもあります。
その場合は、美白効果のある化粧水や美容液が効果を発揮することもあるでしょう。
先天性のそばかすの場合でも、美白化粧品によるスキンケアやUVケアにより薄くなる可能性はあります。
おすすめの美白化粧品は肌質によって異なるので一概には言えませんが、トラネキサム酸やグリチルリチン酸ステアリル、ビタミンC誘導体などの美白成分を含むシミ対策のシリーズから選ぶとよいでしょう。
シミ治療の市販薬として有名な「トランシーノ」は、肝斑専用の治療薬なのでそばかす治療には不向きです。
また、病院ではシミ対策にトランサミンやシナールを処方されることがありますが、こちらは主に老人性色素斑を治すための薬なので先天性のそばかすを劇的に治す効果は期待できません。
しかし、ビタミンCには色素沈着を予防する効果があるので、美白サプリメントを服用したり、ビタミンCを含む食べ物を積極的に摂取したりすることは美白ケアとしては有効です。
そばかすの治療後のセルフケア
苦労してそばかすを消したあとは、そばかすのない肌のキープが重要。
ピンポイントで発生するシミと違い、再発リスクも心配ですね。
そばかすは再発するの?
先天性のそばかすの場合、肌が健全なターンオーバーを繰り返していても再発してくる可能性があります。
ですが、一般に先天性のそばかすは加齢にともなって薄くなっていくので、治療前の状態にまで逆戻りすることはありません。
紫外線対策を徹底することで、再発リスクを抑えることも可能です。
紫外線対策に主眼を置いた美白ケアが最重要
なぜそばかすかできるのか、その原因は遺伝性であること以外はよくわかっていません。
しかし、紫外線が悪化要因であることははっきりしています。
つまり、きちんとUVケアをしていれば、たとえ再発したとしても以前のそばかすよりは薄く目立たないということです。
とにかく何よりも大切なのは紫外線対策なので、日焼け止めは季節に関係なく常に使いましょう。
シミをつくらない生活習慣も大切
繰り返しますが、そばかすのできる人はシミ(老人性色素斑)ができやすい肌質です。
治療でそばかすが消えたと油断している間に、シミが増えてしまっては意味がありません。
シミ予防には、ゴシゴシこすらない洗顔や保湿などの正しいスキンケア、睡眠不足や運動不足の解消、バランスの良い食事といった健全な生活習慣がとても大切です。
食べ物で美肌を目指す場合は、美白有効成分のひとつであるビタミンC、抗酸化作用で活性酸素から身体を守るビタミンE、新しい皮膚のもととなるタンパク質を意識した食事の取り方を心がけるといいですよ。
そばかすを隠すメイク術
病院で治療するお金や時間が捻出できない、治療したけど完全には消えなかった、という場合はメイクで工夫するのも有効。
そばかすに限らず、肌のコンプレックスをメイクで上手に隠している人はとても多いので、現実的な方法です。
レーザー治療後の炎症後色素沈着が残っている期間にも有効な方法ですが、治療直後の赤みや腫れが残っているときは肌のバリア機能が落ちて敏感になっている状態です。
医療用コンシーラーを取り扱っている病院も多いので、治療後のメイクについては担当の医師に相談してくださいね。
コントロールカラーはイエローがオススメ
そばかすを隠すなら、まず大切なのがベースメイクです。
しっかり丁寧なベースメイクをしておけば化粧崩れもしにくいので、時間が経ってそばかすが浮き上がってくるのも防げますよ。
そばかすのできやすい色白の人におすすめの化粧下地は、イエロー系のコントロールカラーです。
カバー力なら、リキッドファンデーション
自然な仕上がりが魅力のパウダーファンデーションですが、そばかすを隠すならリキッドファンデーションのほうが効果的。
保湿力に優れるクリームファンデーションも高いカバー力があります。
コンシーラーは正しく使う
そばかすを隠すには、自分の肌よりもやや暗めの色のリキッドタイプかクリームタイプのコンシーラーを選びましょう。
厚塗りすると化粧崩れしやすいので、周囲との境界線がはっきりしないよう、薄くポンポンと叩くように塗るのがコツ。
リキッドタイプやクリームタイプのファンデーションのあとにコンシーラーを使い、仕上げにフェイスパウダーを使うと化粧崩れも防げます。
なお、パウダーファンデーションの場合は、コンシーラーが先です。
ブロンザーや明るめのチークで健康的な肌を演出
ブロンザーとは、ツヤのある小麦色の肌を演出するために使うアイテム。
そばかすを隠すのではなく、周りの肌をそばかすの色に近づけるという逆転の発想です。
色白の人が冬に使うと違和感があるかもしれませんが、肌の色や季節によっては有効な方法です。
また、あえて明るめのチークで頬を強調することで、逆にそばかすの印象が薄れることもありますよ。
まとめ
子どものころからあるし、遺伝性だから治らないのでは・・・と諦めてしまいがちなそばかす治療。
でも、実はシミ治療のなかでは比較的簡単で、紫外線対策をきちんとすれば、再発の心配も大きくはありません。
もし完全に消えなくても、ごく薄いそばかすであれば美人芸能人の新垣結衣さんや蒼井優さんのようにかわいいすっぴんを印象づけるチャームポイントにもなるでしょう。
長年の悩みから解放されるべく、思い切って治療の一歩を踏み出してみる価値はありますよ!
【参考文献】
「イチからはじめる美容医療機器の理論と実践」(宮田成章/全日本病院出版会)【参考URL】
そが皮膚科「雀卵斑」:
http://sogahifuka.com/blog/?p=1063
湘南美容外科:http://www.s-b-c.net/
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